2012年02月19日 02:42
みなさんこんばんわ!
今回は久米島の久米仙酒造の泡盛のお話を・・
久米仙さんの古酒でちょっと良い雰囲気のスナックや、BARなどにも置かれている
久米仙ホワイト12年古酒35度 720ml
みなさんご存知でしょうか?
普段飲みするなら贅沢な古酒ですね。
実はこのアイテム去年末に終売になっていました。
(ということは、近くのお土産屋さんや古びた酒屋さんなどで見かけたら買いですよ(^_-)-☆)
久米島の久米仙さんに問い合わせたところ、ベースの12年古酒がなくなったそうです\(◎o◎)/!
大手の酒造さんでもこんなことってあるんですね。
そして、新たにリニューアル商品として同じボトルでデザイン、中身を変えて
久米仙ホワイト古酒35度 720ml
(3年ブレンド古酒)
が発売されております。
ただ、中身の味、価格は全く違うので、同じ感覚での購入は控えてくださいね。
リニューアルの久米仙ホワイトを下げているいみではないですよ。
試飲しましたが、3年ブレンド古酒以上の味わい、バランスの良さを感じます。
ボトルデザインも良いですし、これはまた人気商品になるかもしれません♪
ここからもう少し詳しく解説を・・・
久米仙酒造の古酒のほとんどはステンレスタンク貯蔵で泡盛の個性をしっかり伸ばした米の香からくる優しい味わい。
ただし、
久米仙7年43度には素焼きの大甕で18年間寝かした古酒が10%ブレンド、
旧久米仙ホワイト12年35度には15%、
そして、久米仙の最高峰
球美18年43度は甕貯蔵18年100%
となっています。
造り方は同じでも甕貯蔵、ステンレスタンク貯蔵では熟成の仕方、味の方向性はどんどん変わっていきます。
分かりやすい例でいえば、ウイスキーは樽熟成であの琥珀色になりますし、樽特有の甘い香りがつきますね♪
泡盛の『暖流』『くら』『奴樽蔵』なども、樽で熟成のため琥珀色&泡盛っぽくない樽の香りになります。
とまぁ、長くなりましたが、素焼きの甕で長期熟成させた泡盛も、やはり甕の成分が泡盛に作用され甕特有の熟成をしていくんです!
中にはウイスキーと同じくらい色がでてくる甕もあるんですよ♪
魅力的ですよね☆
そこで話を戻すと、久米仙の旧ホワイト12年とリニューアルホワイト古酒、
もちろん年数による違いもありますが、旧ホワイト12年は甕貯蔵古酒もブレンドされており、結果味の深み、余韻等にかなり違いがあります。
比べてみたら分かりますよ♪
お客様でも『自分はソムリエじゃないから分からないよ~』
と言われる方がおおいですが、
これは単に泡盛を二つ並べて比較する機会がめったにないだけで、
比べてみたらほとんどのお客様はその違いを認識していただけいます。
甕の古酒がもつ複雑な味わいが深みを増して、古酒の奥行きを作ってくれるのではないでしょうか。
複雑と言っても『雑』ではなく、年月をかけて形創られる味わいは
バランスよく仕上がって至上の古酒へとなります。
料理されるかたなら、美味しいスープを手間暇かけてつくるイメージでしょうか・・・
しっかりだしをとり、野菜や根菜をいれ、調味料で味を引き立てる。
まぁ、これだけ12年を絶賛しておきながら、現在は販売されていないので残念なのですが笑(;一_一)
少し前に、古酒表示規制が厳しくなって、混ぜている=劣るイメージが消費者の中にもついていますが、
ブレンドは決して悪いことではなく、酒造の杜氏さんをはじめとする人たちが、
目指したい泡盛の味を造るために、日々追求した結果なんですね。
そのブレンド技術、味の追求に感服ですm(__)m
長くなりましたが、最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
造り手と飲んでいただくみなさまとの距離を少しでも近づけることができるよう♪
こんな感じで泡盛の秘めている魅力を今後も紹介していけたらと思います。
店主 比嘉
BAR泡盛倉庫
営業時間 18時~26時
定休日 日曜日
TEL 098-869-0808
※水曜のみ21時OPEN
住所 那覇市久米2-8-14 久米八番館ビル4F